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PROFILE

基幹職 2020年度入社
物質工学科 (高専本科)
材料物性研究部配属

 


●学生時代の経験で役に立ったこと

高専生時代の好きな科目は数学と有機化学でした。原理原則に従って論理的に考え、数学では明確な答えを、有機化学では複雑な構造を、それぞれ導き出せるところが面白いからです。数学と有機化学によって培われた「原理原則に従って論理的に答えを導き出す」考え方は、社会人となった今、仕事へ向き合う姿勢の基盤となっています。



●入社の動機

就職先に求めることは、高専生が第一線で活躍していることでした。三井化学分析センターに入社した先輩から、高専出身の社員が数多く在籍し、技術開発や業務改善に主体となって取り組んでいること、また、その成果が社内外の発表会等を通じて広く認められていることを聞き、興味を持ちました。



●現在の仕事内容

エラストマーと呼ばれるゴム弾性を持つプラスチックの物性評価をしています。具体的には、強度や硬度(機械的性質)、色彩や耐油性(物理的性質)、曇り度や光沢度(光学的性質)、加熱圧縮率(熱的性質)といった試験を行っています。私の職場には58台の装置があり、約50種類の試験法を担当しています。



●職場の雰囲気

若手からベテランまで幅広い年齢層で、なおかつ女性が多いです。みなさん面倒見がよく、悪いことはちゃんと注意してくれますし、わからないことは教えてもらえるので、いつの間にか周囲から見放されていた、というようなことはありません。また、有給休暇を積極的に使う職場風土なので、プライベートとの両立ができています。



●入社前と後で印象が変わったこと

責任の重さが、学生時代のアルバイトとは段違いで、毎日数倍のエネルギーを消費しています。依頼されるサンプルは、開発の試作品や改良品が多いため、私が出した分析結果が、お客様の未来を大きく左右します。また、会社の信頼にも大きく関ります。業務には慣れても、責任の重さにはいまだ慣れません。



●仕事のやりがい

分析装置の自動化が目覚ましいですが、全てを機械任せにしていては、正確で再現性の高いデータは出せません。私の職場で分析を依頼されるエラストマーは、コンパウンド(混ざり物)品が多く、サンプルに個体差があるため、サンプリングには経験が必要です。試験する際も、エラストマーの特性を理解できていないと、誤ったサンプルの取り扱いをしてしまい、また、それがデータにも影響を与えてしまっていることに気づけません。技術を磨き、知識を深めることは大変ですが、細かい作業も頭を使って考えることも好きな私にとって、物性評価の試験はとても楽しいです。



●仕事へのこだわり

生産性をあげるために、チームワークを大切にしています。私の職場では、非常に多くの試験法を扱っており、しかも試験法ごとにサンプルの形状が異なります。そのため、試験片を加工したり、測寸したりする必要があり、一人ではとても対応しきれません。しかし、職場内の担当を超えて、サンプリングの工程ごとに分担するなど、全員で臨機応変に対応することで、効率よく仕事を進めることができています。



●将来の目標

今の職場における全ての試験法を担当できるようになることはもちろん、お客様の相談にのったり、分析手法を提案したりできるようになりたいです。また、他の職場も経験して、幅広く知識を深めたいとも思っています。エラストマーの物性評価の第一人者として、自分の職場だけでなく、他の職場や営業の方、さらにはお客様といった職場内外・社内外問わず、信頼される人財になりたいです。



●高専生へのメッセージ

会社をよく知るために、会社見学への参加をおすすめします。将来自分が働くだろう現場を訪れて、目で見て肌で感じることでしか、わからないことがあるためです。三井化学分析センターの見学会では、会社幹部と若手社員が近い存在で、会社全体がフラットな感じが印象的でした。また、それぞれの職場では、緊張感を持ちながらも和やかに働いている様子が見られ、自分がこの会社で働くイメージを持つことができました。





1日のスケジュール

6:15 起床

7:15 出勤

8:15 出社

8:20 装置立ち上げ

9:00 ミーティング

9:10 試験

12:00 休憩

13:00 試験

15:00 サンプリング、依頼の受付

17:30 退社

18:30 帰宅

22:30 就寝

mcanac


King Gnuが大好きで、通勤はもちろん、家でもよく聞いています。先日はライブに行き、最高の気分転換になりました。写真で着用しているのは、今年のツアーTシャツでお気に入りです。

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