キャピラリー電気泳動分析
CE : Capillary Electrophoresis

概要


キャピラリー電気泳動 (CE : Capillary Electrophoresis) 分析は、分離分析法の一つで、主に水溶液中のイオン成分の分離分析に用いられる。
イオンクロマトグラフィー分析とは異なり、アクリル酸など有機酸の定性・定量分析も可能である。



原理・特徴


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  1. ①中空フューズドシリカキャピラリー (内 ≦100 mm) の 一端から微量 (数 nL) の試料溶液を導入し、キャピラリー両端に高電圧を印加する
  2. ②キャピラリー内の緩衝液は、電気浸透流 (EOF : Electro osmotic flow) により、一様に検出器側へ移動する
  3. ③イオン成分は、各々の電気泳動移動度により分離 され、 UV / vis検出器にて検出される
  • 分解能が高く、少ない試料量でも分析が可能 (定量下限 : 1 mg / mL 程度)
  • 水溶性試料のほか、有機溶媒を含む試料や懸濁状態の試料の分析も可能


分析例


水溶液中に含まれる有機酸の定量分析

《定量結果》
アクリル酸:190 mg / mL、メタクリル酸:60 mg / mL
※ 試料は水で 50倍 に希釈後、測定

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