概要
一般的なゲル浸透クロマトグラフ (GPC) で得られる分子量は、標準試料を基準とした換算分子量であり、分子種の違いや分岐の影響は考慮されていない。一方、光散乱検出器 (LS) を用いたGPC-LS法では、これらの影響を考慮した絶対分子量を評価することができる。
3D-GPC装置
高温 (140 ℃) に保たれた装置内の GPCカラム で分子をサイズ別に分離し 3 種の検出器で検出
主な測定対象はオレフィン系高分子
高密度ポリエチレンの分子量測定例
標準ポリスチレン (PS) を用いて作成した較正曲線を基に分子量を計算
ポリエチレンサイズに置き換えて分子量を計算することも可能
各種絶対平均分子量 測定結果
Mn |
Mw |
Mw / Mn |
15,200 |
53,700 |
3.53 |
Mn: 数平均分子量
Mw: 重量平均分子量
Mw / Mn: 多分散度