概要
樹脂・ゴムのポリマーアロイの相分離構造を、nano IR で分析した。特定波数を指標として規格化 (イメージング) したときの組成像から、100 nm 程度の分解能で樹脂、ゴム等の組成の違いを検出できる。
原理
nano IR では、赤外吸収による熱膨張に伴う表面変位を検出し、100 nm 程度の分解能での組成分析とその分布を可能にする
分析事例 PPとゴムのアロイ組成像
- 組成像で明るいコントラストで観察されている部分が樹脂部、暗い部分がゴム部である
- nano IR により、ポリマーアロイの相分離構造が評価できる
応用
熱特性情報、機械強度の情報も併せて取得することができるので、物性情報と組成情報を総合的に評価することができる