概要
プラスチックを燃焼させた場合に発生する有害成分を JIS K7217 (プラスチック燃焼ガスの分析方法) に準拠した方法で評価を行う。
燃焼ガス捕集装置
① 支燃ガス供給部
② 燃焼部
③ 燃焼ガス補足部(代表例 : テドラーバッグ)
〔標準燃焼条件〕
燃焼温度:750 ℃
空気流量:0.25 ℓ / 分
採取時間:7 分
試料量 :0.10 g
※燃焼温度は 1000 ℃ まで任意設定可能
捕集成分の分析法
ガスクロマトグラフ法、イオンクロマトグラフ法、化学発光法、ICP-AES法 などで測定
分析例(ポリウレタン:標準燃焼条件)(単位)発生量 mg/g
成分 |
発生量 |
一酸化炭素 CO |
173 |
二酸化炭素 CO2 |
343 |
メタン |
21 |
エチレン |
57 |
ベンゼン |
49 |
スチレン |
45 |
成分 |
発生量 |
塩化物 HCI |
0.5 |
硫黄酸化物 SOX |
0.1 |
窒素酸化物 NOX |
0.8 |
硝酸 HNO3 |
0.6 |
シアン HCN |
126 |
アンモニア NH3 |
9.0 |
評価項目
①炭化水素類 (CO、CO2 含む21成分)
②イオン性成分 (CI-、NOX、SOX、CN-、NH4+)
③重金属類 (Cd、AS、Pb、Hg など)
これらのデータから環境への影響を推測することができる