ポリマー中の有機スズ化合物の定性定量分析

概要


有機スズ化合物は様々な樹脂の触媒や製品の安定剤用途として使用されているが人や環境への影響から国際的に規制対象となっている。
三井化学分析センターでは試料種類、形態、スズ化合物の種類に応じた前処理方法を駆使して、有機スズ化合物の特定及び正確な定量分析を行うことができる。



分析の流れ


mcanac


分析事例 塗膜中の有機スズ定性定量分析


①前処理
 塗膜中の有機スズ成分を抽出
 抽出した有機スズ成分を誘導体化 (エチル化)

②測定・定性
 GC/MS による測定・解析からジブチルスズのエチル化体
 (DBT-2Et) が認められた。

③定量
 二塩化ジブチルスズ (DBT-2Cl) の標準誘導体化物を
 用いて定量算出した。塗膜A 中にジブチルスズ化合物

mcanac

上段:試料のクロマトグラム
下段:STD (二塩化ジブチルスズエチル化体) の
   クロマトグラム






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