概要
EPT製スポンジに接触するメタリック塗装部が黒く変色した。モデル実験で現象を再現し、発生機構を解明した。
分析手法:
走査電子顕微鏡 (SEM)
X線回折法 (XRD)
フーリエ変換赤外分光光度法 (FT-IR)
モデル実験
分析結果
走査電子顕微鏡による観察結果
- 正常部のAI表面は滑らかであるが、変色部では粒状物が観察された
- 変色部からはAI単体以外にAI(OH)3が検出された
- 変色部より発泡剤(H2NCO-N=N-CONH2)と発泡助剤(H2NCONH2)が検出された
発生機構
発泡剤・発泡助剤と水が鱗片状のアルミニウムと接触することにより、水酸化アルミニウムが生成し、表面が荒れ、光を反射しないため、黒く見えることが分かった