TDS-MS による半導体の分析 (1)

概要


昇温脱離質量分析 (TDS-MS) 法により半導体中の微量成分を分析する。

分析試料:Si上にコートした無機系SOG (Spin On Glass) 膜


分析手法:昇温脱離質量分析法によるSOG膜中に存在する残留揮発分を分析する。
     分析装置: EMD-WA1000S (タンデム排気仕様)
     分析条件: 温度範囲 (室温 ~ 1000 ℃)、昇温速度 (60 ℃ / min)
          測定質量数 (2、15、16、17、18、27、28、44)



●SOG膜のTDS分析結果 (全質量数)

mcanac


●TDS測定系の模式図

mcanac


●SOG膜のTDS分析(水素)

mcanac




ピーク面積より水素量を定量

ピーク 極大温度 定量値 / cm-2
230 ℃ 1.4 × 10 14
380 ℃ 5.0 × 10 14
570 ℃ 7.8 × 10 14


●水素の脱離ピークが異なる温度に3種存在(膜中で水素の状態が複数存在)
●各状態(脱離温度)別に水素量を定量





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