チューブの破面解析-SEM-

概要


破面解析は、製品破面をSEM観察することで破損に至る履歴や不良個所を読み取って破損原因を解明する手法である。破損したチューブの破面解析を行い破断の起点を特定し、顕微IR分析で劣化原因を推定した事例を紹介する。



チューブ外側外観像


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空気漏れ箇所には、チューブの長手方向に約5mmのクラックが認められた

mcanac


クラック個所を拡大観察すると、円周方向にも微細なクラックが生じていた



破断面SEM像からの破面解析


mcanac
  • 破断面観察より破損の起点を特定

  • 起点はチューブの内側で扇状に外側に向かって破壊は進行(樹脂の延びの少ない脆性的な破面)
mcanac
  • チューブの内面/長手方向に数多くのクラックが認められた

  • 顕微IR分析より、起点近傍にはカルボニルの吸収が認められた

 ➡樹脂の酸化劣化による破損と推測




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