液中コラーゲンの形状測定および弾性率マッピング
- 環境制御型走査プローブ顕微鏡 -

概要


材料は、環境により形態や物性などが変化する。従って、実際に使用される環境下で評価する事が望ましい。
三井化学分析センターでは、環境制御下での走査プローブ顕微鏡 (SPM) 測定のラインナップを充実させている。
その一つに液中測定がある。ここではヘルスケア材料の一種であるコラーゲンの形状と物性を、液中で評価した事例を紹介する。



液中SPM測定について


光熱励振法 (blueDrive)
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光熱励振法では、励起用レーザーをカンチレバーに直接照射することで、周辺機構を振動させず、カンチレバーのみ振動するので、液中でも安定して測定ができる。
※出典:オックスフォード・インストゥルメンツ(株)


事例1 : 液中での形状測定


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  • 液中では、大気中に比べ、コラーゲン繊維の一本一本が膨潤し、太くなっている。
  • 大気中と液中とでの試料形態の違いが分かる。


事例2 : 液中での弾性率マッピング


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  • 太いコラーゲン繊維が形成されている領域は、他の領域に比べて弾性率が低い (軟らかい) 傾向が見られた
  • 液中弾性率マッピングから、液中における物性値の分布を可視化できる。
    環境制御測定ラインナップ    
  ● 雰囲気制御:大気、液中、真空、Ar など(非暴露測定可)          
  ● 温度可変測定 (-100 ℃ ~ 200 ℃)
  ● 湿度可変測定 (0 %RH ~ 80 %RH)
実際に使用されている環境に近い状態での評価をご提供



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