アッベ数 (Abbe’s Number) は、透明なプラスチックフィルムやシートを通過する光の色分散を表し、アッベ屈折計で測定する。数値は3波長 (C線、D線、F線) に対する屈折率を測定し算出される。波長による屈折率差が小さいと数値が大きくなり、そのような材料を透かして見ると物の輪郭が鮮明に見える。
プラスチック材料の屈折率とアッベ数(文献値)
材料により屈折率、アッベ数は大きく異なる。 光学材料としては高屈折率でアッベ数の大きいものが望まれる。
アッベ数は、3波長(C線、D線、F線)の屈折率を測定し、以下の式から求める
nC:C線で測定した屈折率 (波長 656 nm) nD:D線で測定した屈折率 (波長 589 nm) nF:F線で測定した屈折率 (波長 486 nm)
屈折率の波長・温度依存性(試料:ポリカーボネートフィルム)
屈折率は光の波長、温度によって変化する。短波長の光はより大きく屈折し、屈折率は大きくなる。また温度が高くなると屈折率は小さくなる。
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