概要
TG-DTA では、試料を加熱した際の重量変化と同時に、試料に生じる熱挙動を測定する。
本装置を用いることで、分解挙動の把握や組成比の推定などを行うことができる。
TG-DTA (TGA) で何がわかるか
熱分解、蒸発、脱水等の開始温度および重量変化、カーボン量、灰分量(無機成分)、
融解温度 (Tm) 等の熱挙動 など
測定例
●高分子材料の熱重量変化
TG 信号
- 重量変化から分解挙動がわかる
- 雰囲気 (Air or N2) に対する分解挙動がわかる
DTA
- 重量変化時の熱挙動 (融解、吸熱、発熱 : Air 下での酸化分解など) がわかる
●ゴム材料のカーボンブラック定量
組成成分 |
重量減少量 (wt%) |
オイル |
16.3 |
樹脂 |
43.2 |
カーボンブラック |
37.9 |
無機成分 |
2.6 |
重量変化から混合物の組成比を推定できる