一軸伸長粘度測定による樹脂加工性の評価


概要


ブロー成形や真空成形の過程において、樹脂は伸長変形を受ける。
伸長変形時の粘度(伸長粘度)とその変化(ひずみ硬化性)を測定することで、成形加工性と関連した情報が得られる。回転型レオメータを用いることで、一定温度、一定ひずみ速度における一軸伸長粘度の測定が可能である。



測定方法


mcanac

一定温度に保持した炉体内で、シートを取り付けてドラムを回転させる。
※シートは溶けかかっている状態が望ましい

試験条件 (弊社の条件)
温度範囲 ひずみ速度範囲
25 ~ 250 ℃ 0.01 ~ 20 s-1
試験片サイズ(長さ × 幅 × 厚み)
18 mm × 10 mm × 0.5 mm

測定例


mcanac

分岐鎖なしポリエチレンと
分岐鎖ありポリエチレンとの比較


分岐鎖あり:
測定後半の変形量が大きい状態で粘度の上昇
(傾き変化)が見られる
 =ひずみ硬化

➡伸長中に樹脂の粘度(強度)が増している
成形時に目的の形状に伸びるまでに樹脂が
破れにくいといえる


mcanac



検索番号:6d010




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