概要
動的画像解析法とは、流体 (溶媒等) に分散させた粒子を連続撮影し、計測・二値化・解析を行うことで、粒度分布と形状分布 (アスペクト比、円形度等) を求める方法である。
この手法により、レーザー回折散乱法ではできなかった粒子の形状や凝集状態を確認でき、静的画像解析法よりも短時間で数千個~数万個以上の粒子を測定できるようになった。
動的画像解析法 他方法との比較
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動的画像解析法 |
静的画像解析法 (顕微鏡写真での解析) |
レーザー回折 散乱法 |
電気的検知法 (コールター・ カウンター法) |
粒径解析法 |
投影面積 |
投影面積 |
光散乱・回折 |
電気抵抗 |
粒子数計測 |
○ |
○ |
× |
○ |
測定粒径範囲※ |
1 ~ 1,000 μm |
倍率による |
0.02 ~ 2,000 μm |
1 ~ 240 μm |
形状観察・解析 |
○ |
○ |
× |
× |
測定時間 |
15 分 |
数時間~数日 |
5 分 |
10 分 |
※当社対応範囲
- 静的画像解析法よりも、短時間で多数の粒子を測定できるため、統計的な信頼性が上がり、低コストである
- レーザー回折散乱法ではわからなかった粒子の形状、凝集状態がわかる。また、アスペクト比の高いサンプル(ガラス繊維など)の繊維長、繊維径も測定できる
得られる情報
投影面積、円相当径、長径、短径、周囲長、アスペクト比、円形度、凹凸度など
測定例 ガラスビーズの粒度分布と形状(円形度)分布