概要
リチウムイオン二次電池の電解液は、充放電を繰り返し行うことで分解するため、電池の寿命に大きく関与している。
充放電前後や劣化加速試験前後の電解液をNMR測定し解析することで、寿命推定や劣化メカニズム解明に関する基礎データが取得できる。
1H-NMRスペクトル
19F-NMRスペクトル
13C-NMRスペクトル
溶媒成分
エチレンカーボネート(EC) |
エチルメチルカーボネート(EMC) |
ジエチルカーボネート(DEC) |
30% |
34% |
13% |
添加剤成分
フッ化エチレンカーボネート(FEC) |
スクシノニトリル(SN) |
プロパンスルトン(PS) |
4% |
5% |
2% |
電解質
LiPF6 |
PO2F2- (分解物と推定) |
13% |
<1% |
含F有機化合物を内部標準物質に用いて、1H-NMR、13C-NMR、19F-NMR 測定を行うことにより、電解液の溶媒組成、添加剤組成、電解質組成が同時に解析できる