リチウムイオン二次電池
保存試験による添加剤効果の確認
– SEM-高感度EDS –

概要


リチウムイオン二次電池はサイクル特性、安全性などの向上が求められており、電解液には用途に応じた添加剤が用いられている。高感度EDSで元素分布を可視化することにより、保存試験を行った際の添加剤効果を確認できる。



添加剤あり


保存試験前
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負極活物質のEdge部に酸素や添加剤由来の元素が偏在

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保存試験後 保存試験条件:満充電 80℃ 2日
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保存試験後においてもEdge部に酸素や添加物由来の元素が偏在 (Edge部をブロック) しており、電解液分解の抑制が示唆された。
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添加剤なし


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負極活物質表面のほぼ全面に酸素が分布しており、保存試験により電解液の分解が促進されたと推測される。

高感度EDSを用いることで、添加剤の効果を視覚的に確認できる。なお、SEIを溶媒によって抽出し、LC/MS/MS分析すれば、溶媒や添加剤由来の有機成分の解析が可能となる。




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