ダイナミックフォース顕微鏡(DFM)では硬さや吸着力の差を可視化(マッピング)できる。また、当社の装置では温度を変化させて測定することができるため、例えばポリマーアロイの各相構造を硬さ、吸着力の差で可視化し、その温度依存性を解析することができる。ブロックポリプロピレン(b-PP)の測定例を示す。
DFMは、走査プローブ顕微鏡の測定モードの一つであり、試料表面の硬さが軟らかくなる程、また吸着力が増すほど入力信号と出力信号の位相に差*1) が生じることを利用して、硬さや吸着力の差を評価できる。 空間分解能は数十nm、温度可変範囲は-100 ℃~200 ℃である
-50 ℃から20 ℃まで温度を変化させた時のb-PPの位相像(下図)。コントラストが明るい部分は軟らかい、または、吸着力が大きい部分である -50 ℃ では、像のコントラストが一様で差が見られない。-30 ℃以上からEPRと思われる島相のコントラストが明るくなり、周囲の海相(PP)よりも軟らかくなる様子が観察された。本手法により、温度に依存した微細な構造変化を評価することができる
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