軽量化材料の物性評価
- 高荷重DMA、低線膨張対応TMA -

概要

金属代替となる軽量化材料は、金属材料と同等の高弾性率かつ線膨張率が求められ、これらは材料開発には欠かせない物性評価に挙げられる。ここでは炭素繊維強化プラスチック (CFRP) の評価事例を紹介する。

高荷重DMA による温度依存性測定

・貯蔵弾性率 (E’ : 弾性成分) Storage Modulus
・損失弾性率 (E” : 粘性成分) Loss Modulus
・tanδ ( E” / E’ )

E” のピーク挙動から、マトリクス樹脂のガラス転移温度 (Tg) が 150 ℃ 付近にあることが分かる
また、tanδ の大きさは振動の吸収性能等と相関がある

従来は「曲げモード」でしか評価できなかった高弾性率材料が、「引張モード」で測定できるようになったことで、異方性の評価等も可能となった

低線膨張対応TMA (熱機械分析) による高精度評価

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